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2010年08月13日

鬼の頭(つぐみ)伝説



鬼の頭岩はど~~こだちっ、ちっ、ちっ


 今から何千年も昔の話じゃ。北郷の里にそりゃぁたちの悪い鬼がおってな。
ゴテ(体)も大っけんし力もあるやつで、人里に来ては堰を壊すは、植えたばかりの田んぼで暴れるわ、家は壊すわで村人を震え上がらせちょった。
じゃけんど、村人はどんげもこんげも手に負えんがったげな。
村人たちは、こっじゃいかんと猪之八重の洞窟におりゃる神様に、なんとかしてくれんどかいと村ん人みんなで頼みいきゃったげな。
 洞窟前の神棚の真ん中に七品を飾り、その左に焼酎を、右に猪のびんた(頭)をそなえて、日がな一日中拝んだげな。そしたら神様はそれにこたえてくれて、岩山をえぐりとり、石の鬼をたくさん造って、悪鬼退治を命じたげな。
 じゃけんど悪鬼はそりゃ強うて石ん鬼にゃなんぼかかってん歯が立たんで、ばったばった倒れたげな。そっじぇ猪之八重は、そん石鬼を造った跡が滝だらけになっしもたげな。





 神様は、こっじゃいかんと思い、こんどは鬼よりゴテ(体)の太い岩をえぐり大っけん石鬼を造って悪鬼と闘わせやったと。
 そんな時んさまっちゅうたら、そらあはげしし、山々まで地響きがし、山が崩れるほど激しい戦いが三日三晩続いたげな。そしてとうとう鬼は死んだげな・・・・・・。
 そん時、造った大っけん石鬼ん跡が、今ん五重の滝じゃっと。
 神様は、そん後も悪鬼が来んごつ、一番見晴らしのいい風ん峠に守護神として立たせちょったげな。
 長い間、じっとしちょったんで胴体の方は山になったげな。それからずーっと人々を見守って平和な暮らしが続いちょっとよ。
 長い年月で石鬼ん顔もだんだん穏やかになり、今じゃオニノツグミいうて、願い事の神様として、どこそこから拝みに来やっげな。




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Posted by トウカイピア竹平 at 16:00Comments(2)風景・自然